概要

www.cgi.dispatch-tir(Gauche-www-cgi-dispatch-tir)は、CGIの為のディスパッチテーブルを提供します。

ディスパッチテーブルは、モジュール単位で、それぞれ別々に定義できます。

予め、(use www.cgi.dispatch-tir)しておいて下さい。

リファレンス

define-cgi-entry

 (define-cgi-entry variable template expression)
 (define-cgi-entry (variable . formals) template body ...)

ディスパッチエントリを定義します。

定義されたディスパッチエントリは、通常のdefineと同じように、グローバルに束縛され、また、手続きを定義する為のdefineと同じ書式を受け付けます。
- ※トップレベル以外で使用しても動作しますが、グローバルに束縛されなくなる為、きっと不便です。
templateには、このディスパッチエントリを呼び出す際に指定されているべきcgi-paramsをalist形式で指定します。
templateが空リストの場合は、fallbackとして動作します。
また、templateのalistのvalueに:*を指定すると、どんな値でもマッチするワイルドカードとして認識されます。

(define-cgi-entry (disp-cgi-menu ...) '(("cmd" "menu")) body...)
(define-cgi-entry disp-cgi-fallback '() disp-cgi-menu)
(define-cgi-entry (disp-cgi-hoge ...) '(("c" "a") ("submit" :*)) body...)

cgi-params-dispatch

 (cgi-params-dispatch cgi-params &optional fallback)

define-cgi-entryで定義されたエントリ群から、paramsに最もマッチするものを一つ選び、返します。

どのエントリにもマッチせず、エントリにtemplateが空リストのものが無い場合は、fallbackが返されます。
- fallbackも指定されなかった場合はエラーを投げます。

(cgi-main
  (lambda (params)
    ((cgi-params-dispatch params) params)))

cgi-entry->url

 (cgi-entry->url defined-symbol &keyword :base-url :params)

指定したエントリを呼び出せるurl文字列を返すマクロです。

:base-urlを指定する事で、CGIパラメータを与える基礎urlを変更する事が出来ます。
- 主に、PATH_INFO部分を変更する際に使います。
:paramsを指定すると、CGIパラメータを容易に追加する事が出来ます。

(cgi-entry->url 'disp-cgi-hoge :params `(("id" ,id)))

cgi-entry->html:form

 (cgi-entry->html:form defined-symbol &keyword :base-url :params
                                               :internal-html :submit-label
                                               ...)

指定したエントリを呼び出せるformのhtmlを返すマクロです。

:base-urlを指定する事で、CGIパラメータを与える基礎urlを変更する事が出来ます。
- 主に、PATH_INFO部分を変更する際に使います。
:paramsを指定すると、CGIパラメータを容易に追加する事が出来ます。
- hiddenタイプのinputタグとして追加されます。
:internal-htmlにhtmlを指定すると、それがformタグ内に展開されます。
- :submit-labelとは排他関係にあります。
:submit-labelに文字列を指定すると、その文字列の書かれたsubmitボタンのあるformタグとして展開されます。
- :internal-htmlとは排他関係にあります。
:methodが無指定の場合、デフォルト動作として、formタグにmethod="post"が指定されます。GET等にしたい場合は「:method "get"」を追加して下さい。
:target :enctype :name等、その他のkeywordを指定すると、それらはそのまま、html:formに渡されます。

(cgi-entry->html:form 'disp-cgi-hoge :submit-label "決定" :params `(("id" ,id)))

cgi-entry->html:a

 (cgi-entry->html:a defined-symbol &keyword :base-url :params :label ...)

指定したエントリを呼び出せる、htmlのアンカータグを生成して返すマクロです。

:base-urlを指定する事で、CGIパラメータを与える基礎urlを変更する事が出来ます。
- 主に、PATH_INFO部分を変更する際に使います。
:paramsを指定すると、CGIパラメータを容易に追加する事が出来ます。
:labelを指定すると、その文字列がhtml:aによって囲まれます。
- 無指定の場合は、生成されたurlそのものが使われます。
その他のkeywordを指定すると、それらはそのまま、html:aに渡されます。

(cgi-entry->html:a 'disp-cgi-hoge :label "ほげ画面" :params `(("id" ,id)))

module&cgi-entry->url

 (module&cgi-entry->url module defined-symbol &keyword :base-url :params)

cgi-entry->urlの関数版です。

applyを使いたい時に使います。
明示的にモジュールを指定する必要があります。

(module&cgi-entry->url (current-module) 'disp-cgi-hoge :params `(("id" ,id)))

module&cgi-entry->html:form

 (module&cgi-entry->html:form module defined-symbol &keyword :base-url :params
                                                             :internal-html
                                                             :submit-label
                                                             ...)

cgi-entry->html:formの関数版です。

applyを使いたい時に使います。
明示的にモジュールを指定する必要があります。

(module&cgi-entry->html:form
  (current-module) 'disp-cgi-hoge :submit-label "決定" :params `(("id" ,id)))

module&cgi-entry->html:a

 (module&cgi-entry->html:a module defined-symbol &keyword :base-url :params
                                                          :label ...)

cgi-entry->html:aの関数版です。

applyを使いたい時に使います。
明示的にモジュールを指定する必要があります。

(module&cgi-entry->html:a
  (current-module) 'disp-cgi-hoge :label "ほげ画面" :params `(("id" ,id)))

cgi-entry-name->template-alist

 (cgi-entry-name->template-alist defined-symbol)

指定したエントリのtemplateを取り出します。

(cgi-entry-name->template-alist 'disp-cgi-hoge)

最終更新 : 2005/11/16 01:37:19 JST

Gauche-www-cgi-dispatch-tir:リファレンス

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