前提条件

プログラミングClojureを読んでおく事。

開発環境構築

windowsを前提とする。

適当にJDK(Java SDK)をインストールしておく。
http://clojure.bighugh.com/ から、Clojure Boxをダウンロードしてインストールする。以上。

Google App Engineを使う

http://code.google.com/intl/ja/appengine/docs/java/gettingstarted/installing.html と http://tnoborio.blogspot.com/2010/01/clojure-compojure-on-google-app-engine.html と http://elhumidor.blogspot.com/2009/04/clojure-on-google-appengine.html と2chのClojureスレを見ながら行った手順をまとめた。

GAEのアカウントを取っておく。登録時のメールアドレスとパスワードは忘れないようにする事
https://appengine.google.com/ にログインして「Create an Application」を押し、作りたいアプリの初期設定を行っておく。この辺については適当にGAEの解説ページを探して読んでおく事
http://code.google.com/intl/ja/appengine/docs/java/gettingstarted/installing.html に書いてある通り、App Engine Java SDKをダウンロードし展開し、適当な場所に設置し、pathを通しておく
antをインストールする
- http://ant.apache.org/ からダウンロードし展開し、適当な場所に設置し、pathを通しておく
Compojureを生成する
1. http://github.com/weavejester/compojure/downloads から一式をダウンロードし展開し、適当な場所に設置する
2. Google App Engineはファイルアップロード機能を殺さないとエラーになるらしいので、それに対応する為に以下の修正を入れる
```
--- src\compojure\http.clj.orig Wed Jan 13 13:25:14 2010
+++ src\compojure\http.clj      Mon Feb 22 04:23:55 2010
@@ -14,6 +14,6 @@
 (immigrate
   'compojure.http.helpers
   'compojure.http.middleware
-  'compojure.http.multipart
+  ;'compojure.http.multipart
   'compojure.http.routes
   'compojure.http.servlet)
```
3. compojure.jarを生成する
```
ant deps
ant
```
appengine-cljを生成する。尚、本家のは更新されてないし、現在のappengine-java-sdkのバージョンとも合わないので、本家のものではなく、ブランチのものを使う。
1. http://github.com/snewman/appengine-clj の「Download Source」から一式をダウンロードする
  - 尚、他にもブランチのものが何個もある様子。今回はappengine-java-sdk-1.3.1対応なのがこれだけっぽかったので、これを選択した。
  - ブランチ一覧 http://github.com/duelinmarkers/appengine-clj/network
2. 展開し、適当な場所に設置する
3. antでjarファイルを生成する
```
ant jar
```
サンプルプロジェクトを、 http://github.com/duelinmarkers/guestbook-clj からダウンロードし、展開し、リネームし、適当な場所に設置する
以下の設定ファイルをいじる
- war/WEB-INF/web.xml
  - GAEに与える設定ファイル。このままでも動く事は動く
- war/WEB-INF/appengine-web.xml
  - このアプリの設定ファイル。GAEのアプリIDとバージョン番号を設定する

build.xmlを編集する。例によって手適用する事。

--- build.xml.orig      Mon Apr 27 21:17:56 2009
+++ build.xml   Tue Mar  2 03:53:29 2010
@@ -1,12 +1,13 @@
 <project name="guestbook-clj" basedir="." default="test">

   <property environment="env" />
-  <property name="sdk.dir" location="../appengine-java-sdk-1.2.0" />
+  <property name="sdk.dir" location="../appengine-java-sdk-1.3.1" />
   <property name="classes.dir" value="war/WEB-INF/classes" />
   <property name="lib.dir" value="war/WEB-INF/lib" />
   <property name="src.dir" value="src" />
   <property name="test.dir" value="test" />
-  <property name="compojure.dir" value="/Users/hume/dev/compojure" />
+  <property name="compojure.dir" value="../weavejester-compojure-e40c29e" />
+  <property name="appengine-clj.dir" value="../snewman-appengine-clj-1e90d95" />

   <import file="${sdk.dir}/config/user/ant-macros.xml"/>

@@ -29,9 +30,9 @@
   </target>

   <target name="copyjars">
-    <copy file="${sdk.dir}/lib/user/appengine-api-1.0-sdk-1.2.0.jar" todir="${lib.dir}" />
+    <copy file="${sdk.dir}/lib/user/appengine-api-1.0-sdk-1.3.1.jar" todir="${lib.dir}" />
     <copy file="${compojure.dir}/compojure.jar" todir="${lib.dir}" />
-    <copy file="/Users/hume/dev/tw/g/appengine-clj/appengine-clj.jar" todir="${lib.dir}" />
+    <copy file="${appengine-clj.dir}/appengine-clj.jar" todir="${lib.dir}" />
     <copy todir="${lib.dir}">
       <filelist dir="${compojure.dir}/deps" files="clojure.jar clojure-contrib.jar commons-io-1.4.jar commons-codec-1.3.jar" />

antでmakeする
```
ant
```
- testでエラーが出るが、よくわからないので気にせずに進める
  - 気になるなら、build.xmlの<target name="test" ...>の中をコメントアウトするなりしておく(エントリ自体はantの為に残しておく必要があるっぽい)
試しに実行してみる
- 以下のような感じでサーバを起動し、 http://localhost:8080/ にアクセスし、ゲストブックが機能する事を確認する
```
dev_appserver war
```
- 確認が終わったらctrl-Cで止める
- 尚、サンプルプロジェクトのbuild.xmlでdevserverが定義されているので、以下でmakeと同時に実行してもよい
```
ant devserver
```
GAEサーバに反映する
- 以下を実行し、war配下を反映する
```
appcfg update war
アカウントのメールアドレスを入力
アカウントのパスワードを入力
```
- 尚、サンプルプロジェクトのbuild.xmlでdeployが定義されているので、以下でmakeと同時に実行してもよい
```
ant deploy
```
実際のurlにアクセスして、ちゃんと機能している事を確認する
機能する事が確認できたので、これをベースに好きにいじりまくる

尚、GAEは結構癖のある環境なので、他のサイト等でちゃんとバッドノウハウを確認しないとはまるポイントが多いので(バージョンの上げ忘れや、デフォルトバージョンの設定し忘れとか)、自分で探して確認しておく事。

CheatSheet

SchemeでのbeginはClojureではdo。そしてdoは副作用の印。
- (最後以外の)手続きの値を捨てる＝何らかの副作用を得る為に手続きを呼んでいる、という事
(doc 関数) で、簡単な関数の説明が得られる(メタデータから説明文を取り出してるっぽい)
(class 値) で、値の型が得られる
(type 値) で、値のメタデータの:type、もしくは型が得られる

続きはあとで

不満点

read macroがない
- CLとかのようなreadtableのカスタマイズまではなくていいが、Schemeのsrfi-10相当ぐらいは欲しい
末尾呼出の最適化がない
- Clojureとしては代替手段をいくつも用意してあるが、それでも「プログラマが無用のコストを支払っている」感がある。悪いのはClojureじゃなくJVMなのだが
call/ccがない。recurはcall/ccによって作られた継続に似ているが、外に持ち出せないし、最も内側のブロック？に対してしか効果を発揮しない(つまり、多段ネストした外側にrecurできない)。また、大域脱出は例外を使うしかない？要調査
- call/ccは副作用的な挙動をする為に遅延評価と相性がよくないので、仕方のない部分はあるが
エラー例外はJava由来なので、エラー内容の意味が分かりにくい物が多い気がする

感想

非常に実戦的で、今すぐにでも実用的に「使える」。
方針がArcっぽい感じ

その他

Mysaifu JVM(0.4.7.0)では動かなかった。自分は試してはいないが、Androidでは動くらしい
- REPLは動かなかったが、スクリプトをjar化してしまえば動くのでは？あとで試す

TODO

http://www.ne.jp/asahi/web/ryo/exewrap/ をあとで試す

最終更新 : 2010/05/02 14:38:02 JST