hdn:hcs

• hdn:haskell

ここには、Haskellのチートシートを書きます。

重要だけど、頻出するし、憶えやすいものは下の方に書きます。

憶えにくいものほど上の方に書きます。

(要するに、よく確認するものほど上の方になるように書きます。)

他サイト

• http://cheatsheet.codeslower.com/
• http://haskell.org/haskellwiki/Reference_card

• 構文テンプレート
• モジュール定義
• インポート
• リストを受け取る関数
• 型クラス定義
• データ型定義
• インスタンス宣言
• 関数定義
• パターンマッチ1(シンプルなパターン分け)
• パターンマッチ2(letとコンストラクタの組み合わせ)
• パターンマッチ3(ガード表記)
• それなりに基本
• アクション関連
• 名前ルール
• 引数パターンマッチの法則
• 補助ツール
• デバッグ
• gchiの使い方
• 重要＆頻出＆要暗記＆基本
• リスト関係
• 無名関数生成
• コメント
• 優先順位に迷ったら

構文テンプレート

モジュール定義

module Module.Name (Aaa(..)
                   ,Bbb
                   ,ccc
                   ,ddd
                   ) where

• 大文字始まりのものをexportする時は、大抵は「Aaa(..)」形式になるっぽい？

インポート

import Module.Name
import Module.Name2 as Name2
import Module.Name3 (aaa, bbb)
import Module.Name4 hiding (ccc, ddd)
import qualified Module.Name5

リストを受け取る関数

hoge [] = []
hoge (car:cdr) = ... (hoge cdr)

型クラス定義

class App a where           -- (データ型)aがAppである為には、
  update :: Input -> a -> a -- Inputによって古いaから新しいaを生成でき、
  render :: a -> IO ()      -- aを表示でき、
  isQuit :: a -> Bool       -- 終了判定を持つ、
  -- 以上の条件を満たす事。

データ型定義

data Hoge = Hoge (a :: Int)
                 (b :: Int, c :: Int)
                 {aaa :: String
                 ,bbb :: [Int]
                 }
            deriving (Eq, Ord, Show, Read)

• 最初のHogeはデータ型名、二番目のHogeはコンストラクタ名。それぞれの実体は別扱い。

data Mage = MageA
          | MageB
          | MageC (c :: Int)
          deriving (Eq, Ord, Show, Read, Enum)

• Mage型には、「MageA」「MageB」「MageC (c = 数値)」のどれかが入る。
  • enum風に使われている型列挙の型名(に見えるもの)は、実際には、引数無しコンストラクタで、その引数無しコンストラクタによって生成されるものはEq判定可能なので、結果としてenum風に利用できているだけに過ぎない。
• このMage型の変数に入っている値がどの型なのかを判別するには、パターンマッチを使う(普通にifとか==とかでは判別できないっぽい)。

インスタンス宣言

instance App Hoge where -- HogeはAppのインスタンスなので、
  update = updateHoge   -- updateとしてupdateHogeを持ち、
  render = renderHoge   -- renderとしてrenderHogeを持ち、
  isQuit = isQuitHoge   -- isQuitとしてisQuitHogeを持ち、
  -- Appのインスタンスである条件を全て満たしている。

関数定義

hogerara :: Int
         -> Int
         -> Int
         -> (Int -> Int -> Int -> Int)
         -> Int
hogerara a b c proc =
  proc a b c

パターンマッチ1(シンプルなパターン分け)

pmatch a True b c = (a * b + c)
pmatch a False b c = (a + b * c)

パターンマッチ2(letとコンストラクタの組み合わせ)

data ZZZ = ZZZ {a :: [Int], b :: [ZZZ]}
hoge :: ZZZ -> Int
hoge zzz = let (ZZZ {a=a, b=b}) = zzz
             in foldr (+) 0 a

パターンマッチ3(ガード表記)

foo a b
  | a == 1  = True
  | otherwise = False

それなりに基本

アクション関連

do hoge
   fuge
↓
hoge >> fuge

do aaa <- hoge
   fuge aaa
↓
hoge >>= fuge

• 「\」も普通に使える。

名前ルール

• モジュール名、型クラス名、型名、型コンストラクタ等は、大文字始まりでなくてはならない。
• それ以外の束縛は、小文字始まりでなくてはならない。

引数パターンマッチの法則

• 引数の各部分が大文字始まりまたは実体(数字とか文字列とか)なら、何らかのパターンマッチ固定用の識別子と見れる。
• 引数の各部分が小文字始まりなら、引数(またはそれに類するもの)と見れる。

  (あとで例を書く)
  

補助ツール

デバッグ

• http://madscientist.jp/~ikegami/diary/20070511.html#p01

  import Debug.Trace
  -- 例えば、以下のような式があったとして、
  aaa = bbb ccc ddd
  -- ここの段階でcccの値がどうなってるかを知りたいなら、これを以下のようにする
  aaa = bbb (trace (show ccc) ccc) ddd
  

  • 要するに、traceは、第一引数の文字列をstderrに出力してから、第二引数をそのまま返す(ここでcccは(showの為に)eagerに評価されるので、trace無しの時とは評価順が変わってしまう事に一応注意)。
  • showする際は、無限リスト等をshowしてしまわないように注意する事。
  • ただ単に特定の式が評価されたかどうかを確認したいだけの場合は、

    putTraceMsg "HOGE"
    

    アクションを適当に入れておけば良い。この場合は、stderrにHOGEが出てるかどうかで、そこが評価されたかが分かる。

gchiの使い方

• 迷ったら

  :h
  

• モジュールをimportする時は

  :module + ModuleName
  

• 新しい束縛を作る時は

  let hoge = ...
  

• シェルコマンド実行

  :!
  

• ghciプロセス終了

  :q
  

重要＆頻出＆要暗記＆基本

リスト関係

• 空リスト

  []
  

• 通常のリスト(中身の型を揃える必要がある事に要注意)

  [1, 2, 3]
  -- 複数行の時は以下のように書く
  hoge = ["value 1"
         ,"hoge 2"
         ,"aaa 3"
         ]
  

• 各種のリスト操作

  (cons 1 '(2 3 4))
  は
  (1 : [2, 3, 4])
  

  • なんとなくドット対のように見えるが、そうではなくconsである事に注意。外側の括弧も、リストを作る為の括弧ではなく、優先順位確保の為の括弧である事に注意。分からなくなったら前置記法で書く。

    ((:) 1 [2, 3, 4])
    

  • carはhead、cdrはtail、null?はnull。
  • map, foldr, foldl, List.intersperse等は普通に使える。

    (append '(1 2) '(3 4 5))
    は
    ([1, 2] ++ [3, 4, 5])
    または
    ((++) [1, 2] [3, 4, 5])
    

無名関数生成

(\arg1 arg2 -> ...body...)
{-
これは、schemeでの(lambda (arg1 arg2) ...body...)と同じ。
頻出するので要暗記。
-}

コメント

-- 一行コメント
{-
複数行コメント。{- 入れ子ok。 -}
-}

優先順位に迷ったら

• 括弧で括る。